2005~2013
世間様はGWとかいう超大型連休を謳歌しているようですが、私はずっと仕事です。
とりあえずあれから2週間経ちまして、chiaちゃんの取引が開始されました。
今回はそれを受けて、どのような状況になっているのかを後追で紹介していきます。
無駄にパズった責任的なヤツです。ちなみに結局アフィリエイトは入れてる時間なかったです。
結論から言うと、
chia参入は非常にオッズが悪いです。
というか、もう既に個人で参入可能な状態ではありません。。。
理由について順序だてて解説します。
日本時間5/4未明付近からchiaのトレードが解禁され、一部の取引所にて取引が開始されております。
リリース当初は採掘ソフトの正式版リリースより6週間程度遅れての取引開始という情報でしたが、
4/22に一週間遅れて日本時間5/3 19時より開始するという告知が出ておりました。
実際に取引相場についての情報が出始めたのが、5/4の1時過ぎくらいからなのですが、
それから2日近く経ちまして、現在の相場はほぼ定値で安定しており、
2021年5月5日23時半現在の1XCHの価格は72,803.59円となっております。
現状、一回の勝利(報酬獲得)によって得られる想定なのが、大体2XCH程度になります。
で、報酬獲得率の方は現状、8TBのHDDを全部plotで埋めた状態で2ヶ月に1回です。
報酬についてはこちらの計算機を利用することでリアルタイムのものが確認できるかと思います。
で、これにレートに重ね合わせると、一か月あたりの報酬想定は・・・
72,803.59円!!!
既存のマイニングなんか目じゃない!!!!圧倒的成長!!!!確定申告必須!!
となるのですが、まぁこうなるのであれば結論はあーはなりません。
前の記事でも紹介しておりますが、報酬獲得率は日を追うごとに悪くなります。
これはなぜかというと、1plot当たりの報酬獲得確率は全chiaファーマーの総plot数と線形相関があり、
総plot数が増えれば増える程、報酬獲得確率が下がっていくのです。
で、この総plot数(数だとややこしいのでここからはplotの合計容量で考えます)なのですが、
3/19にリリース開始。4/27に容量が1EBを突破。
そして、5/5現在2.5EBを突破しております。最新はここから。単位がEiBなので注意。
こっちの速度は線形増加ではありません。いい感じで上がってきています。
このままのペースで増加していくと、2か月後には5EB、4か月後には10EBを超える計算です。
つまり、2か月後にはひと月あたりの報酬額が36401.795円になり、更に2ヶ月経つと18200.8975円になります。
で、このplotを作成するのに最適な手段を用いても8TBのHDDを埋めるのに半月以上。普通にやったら1月半はかかります。
つまり今からそのペースで作業するとなると、8TBのHDDが現在20,000円近くとなりますので、
仮に容量がこのままのぺースで増加すると仮定しても、HDD代を回収するのがやっとでしょう。
そして前提を壊すようで申し訳ないですが、容量増加ペースはこのペースでは進みません。
なぜかというと、現状chiaの取引を行う上で生成されるchiaの量が取引に必要な量に届いていないらしく、
これを受けてchia開発チームの方でもchiaの採掘に乗り出すという発表がありました。
これまで自身での採掘には否定的であった創業者側が本格的に採掘に乗り出せば、
当然採掘速度への最適化はこれまで以上に過敏になるでしょうから、
これまで以上に採掘が加速することは自明です。
ぶっちゃけ、今の速度でも、同時に10以上のplot生成が行える環境でなければ勝率は落ちる一方になります。
1日に平均3~4TBもHDDを買い増し続け、plot数を増やしていかない限り、まともに報酬を得るのは不可能です。
それに対して、chiaレートは恐らく大きくは動かないでしょう。
大概の仮想通貨はビットコインの変動に大きく引っ張られる形で値が動いているのですが、
chiaはまだまだ投資家には注目されているものではないので、釣られるような動きはありません。そもそも3日目
そして仮に釣られたとしても、値上がり方向ではBTC以上の動きは期待できないでしょうし、
そうなると採掘における報酬獲得率の低下を相場の変動で打ち消すのは難しいかと思います。
つまり。chiaの採掘投資は先行逃げ切り型で、
今の時点でplot数が十分に所持していなければもう既に手遅れである、というのが僕の今の読みです。
こういう事情ですので、chia自体の価値もこれからどんどん下がっていくのではないでしょうか。
年単位で長期的に見るとまた動きがあるのかもしれませんが、
マイニングの税制申告の都合上、年単位でレート変動を待つというのはかなり危険ですので、
どちらにしても、今動くのは得策ではないかと思います。
先行して既に動いている方は今後数ヶ月である程度の利益は見込めるかとは思いますが、
テラバイト当たりが獲得できる報酬の期待値が
テラバイト当たりのストレージ単価を下回るのは時間の問題かと思います。
5/18現在、6EiB超えてます。
この速度に追いつくのは多分一般ユーザではまず無理なので、
「現状chiaで報酬を受け取るのは不可能」という認識が正しいです。
※ちなみにpoolが実装される予定があるらしく、
実装されれば今のようなガチャではなく随時報酬が手に入るようにすることもできますが、
poolには既存のplotは一切利用できず再作成が必要な上に、8円/h程度(年間約3000円)しか稼げないので
どちらにしても未来ナシです。
ということは・・・
この現状を見てか見てないかはわかりませんが、
日本国内に関してはHDDの在庫、及び価格が以前の状態に戻りつつあるようです。
未だにTBあたりの単価が安いものについては復活しておりませんが、
そうでないものについては徐々に店頭に戻ってきているようです。
またSSDについてはもっと早い段階で影響が消滅しており、
chiaが原因で在庫不足になったとみられるSSDについてはほぼ完全に元に戻っているようです。
というのが、取引開始を受けたchiaに関する現状の紹介と今後の予測でした。
現状、マイニングで採算が取れない上にコインが不足しているという状態から、
HDD市場を一時的に吹っ飛ばしかけかけたお騒がせ仮想通貨はマイニング業界を揺るがすような
大物になることはできなかった、という認識で正しいと思います。
そもそも、CPUもメモリも食い過ぎなんですよね。
元のコンセプトでは普段使ってるマシンの空き容量でも採掘できるから、
初期投資ゼロで環境にも優しいみたいなことを謳っていたハズですが、
どう考えてもコイツだけでPCの処理能力の半分近くを持っていかれています。
割と前提から破綻しているシステムなのであんまり長続きはしないのではないでしょうか。。。
ただ、うちでは既にchiaちゃんが動いているので、現状様子を見ながら作業していこうかなと思っています。
正直赤字になる未来しか見えませんが。。。
ではでは今日はこの辺で。
(^・ω・)ノ curonet at RadiumProduction